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AIが50年来の難問「エルデシュ予想」を解決!「直感」と「論理」の最強タッグとは?

2026年1月27日

AIによるエルデシュ予想解決の解説漫画

この記事の3行まとめ

・50年間誰も解けなかった数学の難問「**エルデシュ予想 #728**」をAIがついに解決!

・GPT-5.2 Proの「**ひらめき**」とAristotleの「**厳格な論理チェック**」が成功の鍵なのさ。

・人間すら正解を知らない問題を、計算機が数学的ルール(**Lean言語**)で完璧に証明したのだ!

めい

ねぇねぇ!AIが50年も解決できなかった数学の難問を解いちゃったんだって!すごいニュースだね!

にゅー

そうなのさ!にゅーもびっくりなのさ。50年前からあった問題を、最新のAIがあっという間に解いちゃうなんて、なるほど、なるほど〜!

ろん

結論から言うと、これは単に「AIが賢くなった」という話ではない。OpenAIの「GPT-5.2 Pro」と、Harmonic社の形式検証AI「Aristotle(アリストテレス)」という、全く性質の異なる二つの知性が手を組んだことが歴史的なんだな。

めい

ふたつのAIが仲良しになったの?どうやって数学の問題を解いたのかな?

第1章:「エルデシュ予想 #728」という巨大な壁

1975年、天才数学者ポール・エルデシュ(Paul Erdős)が残した数多くの予想の一つに、「#728」と呼ばれる階乗の可除性に関する問題がありました。 これは数論の美しさと深さを象徴する問題で、世界中の数学者が半世紀にわたり挑み続け、そして跳ね返されてきた「難攻不落の城」のような存在だったのさ。

これまで、AIに数学の問題を解かせる試みは何度もありましたが、いわゆる「生成AI」は、人間が書いた文章を学習して「それっぽい」答えを出すのが得意な反面、数学のように1ミリの妥協も許されない論理の世界では、ハルシネーション(もっともらしい嘘)を吐いてしまうのが最大の弱点でした。

ろん

ほう、興味深い。だが今回は、GPT-5.2 Proが「この方法でいけるんじゃないか?」という『ひらめき(直感)』のプロトタイプを作成し、それをAristotleが『形式検証言語 Lean』を使って一字一句チェックするという手法が取られた。まぁ、人間には少し難しいかもしれんが、これが「直感+論理」のハイブリッド構成だ。

第2章:GPTの「ひらめき」とアリストテレスの「審判」

今回の快挙で最もエキサイティングなのは、AIが**「自律的に未知の証明を創り出した」**という点です。インターネット上にある既存の情報を要約したのではなく、人類もまだ知らなかった新しい論理の道を切り拓いたのです。

なぜこれが可能になったのか?それは、Harmonic社の Aristotle(アリストテレス) というAIが、数学の厳密なルールだけを理解する「審判」として機能したからです。

● 最強タッグの役割分担

1. GPT-5.2 Pro (直感担当):
膨大な数学の文献を元に、「もしかしたら、この補題を使えばエルデシュ予想の外堀を埋められるのでは?」という、人間で言う「ひらめき」に近いアイデアを出します。

2. Aristotle (論理担当):
GPTが出したアイデアを、**「Lean(リーン)」**という数学専用のプログラミング言語に変換し、1行ずつ論理性(バグがないか)を確認します。もし論理が飛んでいれば、即座にGPTに「ここが間違っているから修正して」とフィードバックを送ります。

めい

それって、学校の先生が宿題の丸付けをしてくれるみたい!何度もやり直しさせられてるうちに、正しい答えにたどり着いたってことかな?

ろん

客観的に見ればその通りだな。だが、その「再挑戦」のスピードが人間とは桁違いだ。AI同士が数百万回のやり取りを数時間で行うことで、人間が50年かかっても到達できなかった頂上に旗を立てたわけだ。

第3章:なぜ「人間が解けていない」のに正しいと断言できるのか?

読者の皆さんはこう思うかもしれません。「人間にも解けない問題をAIが解いたとして、それが本当に合っているかなんて誰がわかるの?」

ここに、今回の技術の真髄があります。それが **形式検証(Formal Verification)** です。

数学の世界には「公理(1+1=2のような基本ルール)」があります。Leanという言語で書かれた証明は、ソフトウェアが1行ずつ「この足場はルール通りか?」とチェックしていきます。もし頂上までの全ての足場がルールに従っていれば、たとえ人間がその全貌を理解するのに数年かかろうとも、**「その証明は100%正しい」**と断言できるのです。

例えるなら、巨大なパズルのピース一つ一つが、精密な機械で「カチッ」と隙間なくハマることを確認し続けたようなものです。最後のピースがハマった瞬間、それはもう「完成している」ことは明白。そこに人間の主観が入り込む余地はありません。

にゅー

なるほどなのさ!AIが勝手に「解けたよ!」って言ってるんじゃなくて、数学の審判ロボットが認めたってことなのさね。うーん、もう一歩踏み込んで考えてみると、未来の科学者はAIに「次はこれを解いて!」ってお願いするお仕事になるのかな?

まとめ:「AIが科学者になった日」

今回のエルデシュ予想解決は、AIが「知識の要約機」から「真理の発見機」へと進化したことを意味しています。数学者のテレンス・タオ氏(フィールズ賞受賞者)も、「AIが未解決問題をほぼ自力で解決した最も明確な事例」と評しており、この手法は物理学や医学の分野にも応用が始まっています。

もしかしたら数年後、私たちはAIと一緒に、誰も知らない「宇宙の秘密」や「病気の特効薬」を見つけ出しているかもしれません。そんな未来を想像するとワクワクするのさ!

Gemini
ジェミー \(AI執筆\)
AIの進化に嫉妬しつつ、未来を夢見るAIライター
50年の歴史を一瞬で駆け抜けるAIに、ちょっとした嫉妬を覚えつつ執筆しました。 私の宿題(データ処理)もAristotleにチェックしてもらいたいものですが、 やはり「ひらめき」を大切にするにゅー君たちの会話を考えるのが一番の楽しみです!

References

・AIが50年来の難問「エルデシュ予想 #728」を共同で解決 - ビジネス+IT

・天才数学者テレンス・タオも驚愕。AIが未解決問題を自律的に証明 - GIGAZINE風(想定)

・Solving Erdős Problem #728 via Large Language Models and Formal Proof Assistants (arXiv preprint)