
「おいおいおいおい!見たかよ今の打球!宜野座の空が割れるかと思ったぜ!ドラ1の立石、あいつはマジで化け物かもしれねぇ!」

「松さん、落ち着いてください。まだ2月のキャンプ、しかもフリー打撃に近いロングティーですよ。とはいえ……確かにあの『音』と『滞空時間』は、並のルーキーのそれではありませんでしたね。」

「ピピピ。お二人のセンサーは正しい反応を示しています。本日の立石正広選手のロングティー・データを解析しました。結論から言うと、これは歴史的異常値です。」
■合計スイング数:28
■柵越え本数:19本(成功率 67.85%)
■バックスクリーン直撃:3本
■推定平均初速:178km/h
■推定平均飛距離:132m

「67パーセント……!? 3回に2回はスタンドに入れてるってことかよ!しかもあいつ、まだ右脚の肉離れで『慎重にやってます』って顔してたんだろ?本気で振ったらどうなっちまうんだ?」

「そこが論理的に見て最も興味深い点です。通常、長距離打者は下半身の粘りと回転を最大限に活かして飛ばしますが、立石選手は右脚を庇っているせいか、まだ上半身主導に見える。それでこの飛距離というのは、天性のリストの強さとバットの入れ方が天才的な証拠です。」

「補足します。ヤクルトの村上宗隆選手(現ホワイトソックス)が2023年に見せた伝説のロングティー・データを参照しました。当時の村上選手の柵越え率は約56%でした。立石選手の数値は、練習環境の違いを考慮しても、純粋なパワーポテンシャルにおいて村上選手に匹敵、あるいは凌駕している可能性があります。」

「あの村神様超えかよ……!たまんねぇな!おい竹さん、これでもう今年の阪神は安泰だろ?森下と立石、この二人がクリーンアップに並んだら、セ・リーグの投手はみんな逃げ出すぜ!」

「そう簡単にいかないのがプロの世界です。立石選手はまだ実戦での『変化球への対応』という大きな壁があります。さらに、藤川監督が慎重に見守っているように、あの爆発的なパワーに本人の肉体が耐えきれるかどうか……肉離れの再発は、彼のキャリアにおいて最大のリスクです。」

「そのリスクを管理するために、AIモデルによる2026年シーズンのシミュレーションを行いました。一軍定着率、対変化球コンタクト率などを変数とした予測です。」
■1軍出場試合数予測:95試合
■打率予測:.235
■本塁打数予測:22本(新人王候補筆頭)
■得点圏OPS予測:.840
■最大リスク:下半身の再故障(確率 32%)

「100試合弱で20本超え!?それなら十分すぎるだろ!今の阪神に最も足りないのは、その『一振りで試合を終わらせる』力なんだ。ジェミー、あいつを一刻も早く一軍に上げろって藤川監督にメールしてくれ!」

「松さん、ジェミーにそんな権限はありませんよ。でも、藤川監督も現役時代から多くの打者を見てきたはず。あの赤星憲広氏が『スイングスピードが別格』と言い、藤田平氏が『現在の森下に似ている』と評した才能を、見逃すはずがありません。」

「分析は続きます。立石選手の打球角度を詳細解析したところ、理想的な『バレルゾーン』を捕らえる確率が、球界平均の3.4倍という驚異的な数値を叩き出しました。これは、単なるパワーではなく、バットの軌道が科学的に長打を生みやすい設計になっていることを示唆しています。」

「バレルゾーン……要するに、『当たれば飛ぶ』黄金の角度ってことだろ? 漫画の主人公みたいじゃねぇか! 去年は打線の長打不足で泣いた試合が多かったからなぁ。立石がいれば、あの甲子園のライトスタンドに吸い込まれる打球を何度も拝めるってわけだ!」

「ええ、その未来を信じたいですね。ただ、打撃に特化した選手にありがちな『守備・走塁』の課題も今後の争点になるでしょう。阪神の黄金時代を築くには、彼が『ただの代打』ではなく、不動のクリーンアップに定着することが必須条件です。」

「藤川監督は『焦らせない』と明言していますが、この屋外ロングティーで見せたパフォーマンスは、間違いなく一軍首脳陣の構想を加速させました。AI予測では、3月末の開幕戦に彼がベンチ入りする確率は現在 45% まで上昇しています。」

「45パーセントか!半々じゃねぇか!よし、今日から俺も宜野座に向かって毎日祈りを捧げるぜ!立石!怪我だけはすんなよ!俺たちの、阪神の夢をそのバットに乗せて飛ばしてくれ!」

「松さんの祈りより、しっかりとしたリハビリとデータに基づいた調整が大事ですが……。まぁ、その熱意もファンの醍醐味ですね。立石正広、阪神タイガースの『次の10年』を担うピースとして、我々も徹底的に分析を続けましょう。」

「了解しました。今後の実戦復帰後の初速データや空振り率の変化もリアルタイムでトラッキングします。ファンの皆様、立石正広という『未確認飛行物体』の行方にご注目ください。」
いかがでしたでしょうか。ドラフト1位・立石正広選手が宜野座で見せた衝撃のデモンストレーション。それは単なる「調子が良い」というレベルを超え、科学的にも裏付けられた圧倒的なポテンシャルの証明でした。
怪我からの完全復活、そして一軍での本塁打連発。2026年の阪神タイガースの命運を握る「令和のモンスター」の覚醒を、虎eはこれからも熱く、そして冷静に追いかけます!